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【都市ガスとプロパンガスの違い言える?】2つのガスの特徴と違い

都市ガスとプロパンガスの違いをご存じですか?

主な違いとしてあげられるのは「ガスの原料・成分」「ガスの供給方法」「ガスの発熱量と使える器具」「料金システム」です。

都市ガスとプロパンガス(LPガス)の違いについて、項目別に詳しく見ていきましょう。

 

・ガスの原料・成分

都市ガスとプロパンガス(LPガス)ですが、まず第一にガスの成分と原料が違います。ガスの種類自体が違うのです。

都市ガスは、メタンが主成分で、天然ガスを主な原料としています。一方のプロパンガスは、プロパンガスの名前の由来にもなっているプロパンやブタンが主成分です。液化石油ガスを原料としたガスです。LPガスとは、液化石油ガスの(liquefied petroleum gas)略称です。

・ガス供給方法

都市ガスは、電気や水道と同じように地面の下に通されたガス導管を通じてガスが届られます。

一方、プロパンガスの場合は、液化されたガスを容器(ガスボンベ)に充てんし配送しています。

なぜこのように供給方法が違うのでしょうか。それは人口がどれくらい密集している地域で使われているかに関係があります。

都市ガスは導管を伝って供給されますが、このガス管を設置するには莫大な初期投資が必要です。人口がある程度密集している地域でないと、ガスの導管を引いても初期投資を回収出来ません。そのため、主に都市部で使用され、都市ガスという名前がついています。

このため、民家が一定以上集中していないエリアでは、プロパンガスのように容器ごと販売する形がとられます。日本全国で、約65%が都市ガス、そして34%がプロパンガス(LPガス)となっています。残りの1%は、家庭のエネルギーをすべて電気で賄うオール電化です。

 

・発熱量と使えるガス器具の違い

都市ガスとプロパンガス(LPガス)は、その発熱量と重さにも違いがあります。

 

プロパンガスは発熱量が高い

都市ガスとプロパンガス(LPガス)とは、その原料が違うと上記で説明しました。プロパンガス(LPガス)は、プロパン、ブタンを主成分に持っていて、都市ガスはメタンが主成分です。

プロパン、ブタンは、熱量がとても高いのが特徴です。そのため、プロパンガス(LPガス)の熱量(カロリー)は24,000Kcal/㎥と、大手都市ガスの熱量(カロリー)11,000Kcal/㎥に比べて約2倍以上あります。

 

重さも異なる

都市ガスは空気より軽く、プロパンガスは空気より重いという特徴があります。このため、都市ガスのガス探知器は高い位置にあり、プロパンガスのガス探知器は低い位置に設置されています。

 

使えるガス器具が違う

前述のように、都市ガスとプロパンガス(LPガス)は原料が違い、熱量も異なるため同じガス器具は使用できません。お引越しなどで、都市ガスからプロパンガス、もしくはプロパンガスから都市ガスになる時は、ガス器具も変更しないといけないので注意が必要です。

・ガス料金の違い

都市ガスの料金制度

都市ガスの料金は、2017年4月に市場が自由化され。新しく参入した都市ガス会社が規制料金よりもお得な料金プランを提供するようになりました。

しかし、以前の規制料金の影響は強く、規制料金の値段と大幅に違った料金を提示している都市ガス会社はまだ見受けられません。したがって、都市ガスにおいては販売店同士の値段の差が劇的に大きいケースはありません。

プロパンガスの料金制度

一方、プロパンガス(LPガス)料金は都市ガスと違い、ずっと昔から「自由料金」です。つまり、ずっと昔から料金設定に関して規制がなく、プロパンガス販売店が仕入れ価格や人件費などのコストと自分たちの利益を考えて自由に料金を設定してきました。

販売店が違うと料金もばらばらです。消費者になるべく安い値段でプロパンガスの提供をするべく努力している企業もあれば、利益を増やすために、必要以上に高い値段で販売している企業もあるようです。場合によっては2倍近く料金が違うこともあります。

まとめ

都市ガスもプロパンガスもそれぞれにメリット・デメリットがあります。プロパンガス(LPガス)と都市ガスの違いをしっかり理解しておくとこれからのお店作りに役立つかもしれません。